THE ANGELS’SHARE（天使の分け前）とは、ウィスキーの樽熟成中に年間数％ずつ樽内の原酒が減少してくこと言うのですが、今回はウィスキーのお話ではなく、映画のお話です。

この映画は、イギリスの名匠ケン・ローチが放つ、スコットランドを舞台に、恋人や家族からも見放されていた青年が、信じられる仲間を得たことで前向きになっていく姿を、笑いや涙を交えて描いた青春映画です。

いつもケンカばかりしている青年ロビーは、トラブルを起こして警察のお世話になってしまいます。しかし、恋人レオニーとの間にできた子どもがそろそろ出産時期を迎えることに免じて、服役の代わりに社会奉仕活動を命じられます。そこで、奉仕活動指導者でウイスキー愛好家のハリーと3人の仲間と出会います。ハリーからスコッチ・ウィスキーの奥深さを教わり、その魅力に目覚めたロビーは、“テイスティング”の才能が 開花。
ハリーのおかげで初めて自分に自信を持ち始めたロビーは、レオニーと息子との平穏で安定した生活を手に入れるために、人生の大逆転を賭け、仲間たちと一世一代の大勝負に出ます。

映画の本編中に、ラガヴーリン16年やスプリングバンク32年、クラガンモア等を飲むシーンが出てきたり、クラガンモア蒸留所、グレンゴイン蒸留所、ディーンストン蒸留所がでてきたりして、ウィスキーに興味がある方には堪らない一本だと思います。

銀座テアトルシネマにて4月13日よりロードショーしています。
詳しくはこちら→http://tenshi-wakemae.jp/