それぞれの国の現地時間で、11月の第3木曜日午前0時に一般への販売が解禁される、ボジョレー・ヌーヴォー（Beaujolais Nouveau）。
ぶどうの収穫を感謝し祝うとともに、その年のぶどうの出来栄えを確かめるためにつくられたボジョレー・ヌーヴォーとは、「フランスのボジョレー地区で作られた初物（新酒）」という意味です。
ボジョレー地区では、紀元2世紀ごろにはワインづくりが始まっていたといわれています。冷蔵設備のない時代のことですから、ワインは生産地周辺の限られた地域の人たちだけの愉しみだったようです。ところが1951年9月、状況が一変します。軍隊への供給を確保するために、ワインの出荷を12月15日まで制限するとの省令が、フランス国内で出されるのです。それを受けてボジョレー生産者協会は、ボジョレーの新酒を、通常よりも早く販売したいと申請を起こします。結果、その年の11月13日、販売の許可がおり「12月15日の解禁を待たずに今現在から販売することのできるワイン」が特定され、「ボジョレー・ ヌーヴォー」と呼ばれるワインが正式に誕生したのです。そうして誕生したボジョレー・ヌーヴォーは、醸造家ジョルジュ・デュブッフ氏の尽力のもあって、若々しくフルーティな味わいに魅了されたファンが世界中に増えていったのです。

今年は、11月17日（木）が第3木曜日です。

Pieere Ponnelle Beaujolais Nouveau 2011
Glass : ￥600
Bottle : ￥4,200