お酒にまつわるエトセトラ＃27～カイピリーニャ～

今ブラジルでは、4年に1度のFIFA・ワールド・カップが始まり、連日熱戦が繰り広げられています。残念ながら日本は、惜しくも初戦を逆転負けしてしまいましたが・・・

そのブラジルで、国民的飲料といわれるほど、親しまれているカクテルがあります。
「カイピリーニャ（Caipirinha）」です。

「カイピリーニャ」とは、※ポルトガル語で「田舎の娘さん」とか「素朴な御嬢さん」という意味です。
作り方はいたってシンプル。ライムを皮ごと潰しながらジュースを絞り出し、そこにブラジル特産のカシャッサ（Cachaca）というスピリッツと砂糖を入れるだけ。
カシャッサ特有の重厚な風味があるものの、ライムの爽やかな酸味と砂糖の甘さが心地よく、特に暑い気候にはベストマッチなカクテルと言えます。
カシャッサはピンガ（Pinga）とも呼ばれる、さとうきびの絞り汁をそのまま発酵、蒸溜させて作られるラムのようなスピリッツです。独特の風味があり口当たりがラムよりもやや重厚で独特な風味があります。この独特の風味辺りが「田舎の～」「素朴な～」という印象なのかもしれませんが、それほどアルコール度数の低いカクテルではないので、平気でこのカクテルを飲み干せる女性は「素朴な～」方ではないかもしれません…

みなさんも、このブラジルの伝統的なカクテルを飲みながら、試合を観戦しませんか？…とは言ってみたものの、試合は日本時間だと朝ですね…

※ポルトガル語の名詞にはスペイン語同様、男性名詞と女性名詞の2種類があります。
男性名詞＝　基本的には　－o　で終わる
女性名詞＝　基本的には　－a　で終わる
カイピリーニャ（Caipirinha）は、最後がaなので、女性名詞ということになります。