パンチがあります!～竹鶴17年 ピュアモルト ノンチルフィルタード～

竹鶴17年 ピュアモルト ノンチルフィルタード

去る9月25日、『竹鶴17年 ピュアモルト ノンチルフィルタード』が限定3,000本で発売されました。

そもそも｢竹鶴 ピュアモルト｣は、上質なモルトだけをヴァッティングし、芳醇な香りとバランスのとれた複雑な味わいが特長の、ヴァッテド・モルト・ウィスキーです。ニッカウヰスキー創業者、日本のウィスキーの父と呼ばれた竹鶴政孝にちなんで名づけられているだけあって、脈々と受継がれたその精神がウィスキーから感じられ、創業者の名に恥じない出来栄えです。また、コストパフォーマンスの非常によく、このブランドにおけるニッカの本気度が窺えるウィスキーです。

今回限定販売された『竹鶴17年 ピュアモルト ノンチルフィルタード』は、竹鶴17年を、びん詰め前の「冷却ろ過※（Chill Filtration）」を行わないことで、よりボリュームのある香りと、深い味わいを実現しています。

香りは、ホワイトオーク由来の深みのある甘くウッディな香りとシェリー樽由来の湧き立つような豊かな果実香がバランスよく折り重なっていて、軽やかな印象を受けますが、少し時間を置くとチョコレート掛けしたウェハースのような甘く香ばしい香りへと変化します。味わいは、芳醇なモルト感と熟した洋ナシのような甘さと程よいビター感が、みごとに調和していて、とても滑らかさがあるのに力強くリッチです。余韻は長めで、心地よいフルーティーな甘さがしばらく続きます。
通常の「竹鶴17年 ピュアモルト」と比べてもその差は明らかで、通常の「竹鶴１７年 ピュアモルト」が軽やかで甘いだけのウィスキーに感じてしまうくらいです。冷却ろ過の有無がここまでウィスキーの性格を変えてしまうことに改めて驚かされました。
ウィスキー好きならずとも、”絶対に味わっていただきたい1本”です。

￥1,200

※冷却ろ過（チル・フィルトレイション）…ウィスキーを低温冷却することで、溶け込んでいる香味成分の一部が飽和状態となって析出し白濁、沈殿を強制的に溶出させ、それをろ過する方法です。通常のウィスキーでは、にごりや澱（おり）が出ないようこの方法で取りろ過されますが、除かれる成分の中には、味わいの要素も多分に含まれています。この冷却ろ過をあえて行わないことで原酒本来の味わいをより力強く、よりリッチに味わう事が出来ます。 （最低限の不純物は常温で濾過しています。）