コニャックに漂うオレンジの風~グラン・マルニエ~
2013/09/05
香りがとても豊かなので、お菓子やデザートにもよく用いられる「グラン・マルニエ(Grand Marnier)」。この風味豊かなリキュールは、オレンジ・キュラソー(オレンジ風味のリキュール)の中でも、「名品」と謳われています。
グラン・マルニエの製造元のマルニエ・ラポストル社は、1827年、ヴェルサイユ近くの小さな村、ノーフル・ル・シャトーで、ジャン・バティスト・ラポストール(Jean Baptiste Lapostolle)氏が、蒸溜業を営むようになったのが始まりです。1870年代に、息子のユージェーヌ(Eugene)氏が、コニャックの蒸溜所を買収して業務を拡大し、孫娘の婿、ルイ・アレクサンドル・マルニエ(Louis Alexandre Marnier)氏が事業を受け継ぐと同時に、コニャックにオレンジの香りを溶かし込んだ新商品グラン・マルニエを開発し、1880年に発売しました。
写真にある「グラン・マルニエ・コルドン・ルージュ」は、「名品」の名にふさわしく、とても手間暇をかけて作られています。
まず、丁寧に白い内皮を削り取った、まだ緑色が残る、カリブ海のハイチ島産のビター・オレンジの皮を、自社コニャック蒸溜所である「シャトー・ド・ブール(Chateau de Bourg)」の無色透明でアルコール度数70度のブランデー新酒に3週間漬け込んだ後、単式蒸溜器で蒸溜し、オレンジ・スピリッツを作ります。このオレンジ・スピリッツに、シャトー・ド・ブール蒸溜所で3年から6年熟成させたグランド・シャンパーニュ地区産のコニャックを中心にブレンドし、シロップやエキスを加え、ホワイト・オークの樽で6か月間熟成させ、濾過する工程を経て、やっと芳醇な琥珀色のリキュールになります。
コニャックの風味とオレンジの風味が混然一体となって絶妙なバランスを持つ、グラン・マルニエ。デザート感覚でストレートやロックを楽しむのもよし、カクテルに使って、芳醇で複雑な味わいを楽しむのもよし。プレミアムなオレンジ・リキュール「グラン・マルニエ」を味わってみてください。
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