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怪しい集団ではありません~シンジケート58/6~

怪しい集団ではありません~シンジケート58/6~

2013/09/17

「シンジケート」とは、「同一市場の諸企業が出資して共同販売会社を設立し,これが一元的に販売することで独占的市場支配力を享受しようとする組織」だそうです。
競馬の世界においても、種牡馬の種付け権を分割して所有する「種牡馬のシンジケート」というものがあり、有名な種牡馬は何億ものお金が動くらしいです。
いずれにせよ、限られた人達だけが独占的に利益を享受する集団のようで、どうしても「地下組織」の意味合いを想像してしまうのは私だけでしょうか…

ウィスキーの世界にも、かつてごく一部分の人しか味わいを享受することができなかったものがあります。「シンジケート 58/6(SYNDICATE 58/6)」です。

スコットランドの首都エジンバラ近くの港町リース。貿易で栄えたこの街にはたくさんのウィスキー貯蔵庫があったそうです。
その中のある倉庫で、1958年、実業家ドナルド・スミス氏が、相当数の30年以上も熟成している※18種類のモルト・ウィスキーと2種類のグレン・ウィスキーの樽を、偶然に発見します。
大のスコッチ好きで、かねてより自分たちだけのウィスキーをつくりたいと考えていたスミス氏は、古くからの友人で同じくスコッチ好きの、会社の同僚であるマクリントッシュ氏、公認会計士のピーターソン氏、保険代理業のドナルド氏、建築業者のモンテース氏、歯科医のミドルトン氏の5人に声をかけ、すぐさまこれらのウィスキー樽をすべて買い取ります。
この6人は、100年以上もの昔から「幻のブレンド」と謳われた、モルト・ウィスキー65%に対してグレーン・ウィスキー35%の通称、「クラッシック・ブレンド」にだけこだわり、昔から旧知の間柄であったインバーゴードン社の会長、チャールズ・グレイグ氏に自分たちの夢を託し、買い付けた樽のブレンドを依頼をします。

かくして、1958年、6人の仲間(シンジケート)のためだけの「クラシック・ブレンド」、「シンジケート 58/6」が完成します。仲間の誰かが持ち寄った18世紀に流通したブルゴーニュワイン・タイプのボトルに入れられて…

実際それから30年近くは、門外不出となり、文字通り6人しか享受できないプライベート・ウィスキーとなります。1991年からはウォレス・ミルロイ氏の尽力により、特別に日本マーケットのみで販売されるようになりました。現在では、さすがに30年熟成とはいかず17年熟成ですが、どの原酒をどのくらい使用するかというレシピは、まったくオリジナルと変わっていないそうです。
皆さんも伝統的にして古典的、かつ贅を尽くした「クラシカル・ブレンド」の7人目のシンジケートになってみませんか?

 

※18種類のモルト・ウィスキーと2種類のグレーン・ウィスキー
●モルト・ウィスキー
①トーモア②ダルモア③バルブレア④トマーチン⑤ロングモーン⑥グレングラッサ⑦インチガワー⑧グレンキース⑨グレン・グラント⑩キャパドニック⑪ダフタウン⑫グレンファークラス⑬タムナヴーリン⑭トミントール⑮ブラドノック⑯キンクレイス⑰インヴァリーブン⑱ブルイックラディ
●グレーン・ウィスキー
① インバーゴードン②ノースブリティッシュ

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