東京 インターナショナル・バー・ショー 2013 ~その2~
2013/05/12
こんにちは、中根圭です。
前回は、小関さんが会場全体のレポートしておりましたので、私は余り沢山飲めるたちでは無く、だんだん味が分からなくなってしまうこともあり、ゲストバーテンダーの耳塚氏のセミナーを中心にレポート致します。
5月13日は「カクテルの日」でもありますし…
耳塚氏のセミナーでは、2つのカクテルを実演、解説をしていただき、試飲させていただきました。
一つはスタンダード・カクテルで「サゼット」です。
アンゴシュチュラ・ビターズを1ダッシュとライ・ウィスギー90mlをミキシンググラスでステアし、シャルトリューズ・グリーンをリンスしたカクテルグラスに注ぎます。
これはマティーニより歴史が古いカクテルで、日本でこそ知名度が高くないですが、海外では一般的な、ニューオリンズ生まれのカクテルだそうです。
マティーニと同様で、発祥に諸説があり、ベースは「サゼラック」というコニャックだったという説もあるそうです。
ほのかな甘さとライウィスキー、シャルトシリューズの風味が絶妙でした。
2つ目は、「シャイニング・ブルーム(意味:輝かしい成功)」です。
これは2012年に、耳塚氏が世界大会で優勝したカクテルです。アフターディナー部門のカクテルなので、デザート感覚の甘いカクテルですが、甘さのなかにしっかり酸味があり、おかわりが欲しくなるほど飽きの来ないカクテルで、とても美味しかったです。
レシピは、グレイグースポワール20ml、グランマニエ20ml、デカイパーブルースベリー10ml、ファブリココナッツシロップ15ml、モナンクレームブリュレシロップ10ml、生クリーム10ml、以上をシェイクしてカクテルグラスに注ぎます。
更に、味もさることながらガニッシュのフルーツカットがとても素晴らしく、息を飲む美しさでした。オレンジもグレープフルーツもナイフで切られるというよりは、フルーツ自身で脱皮していくような感じがしました。
カクテルを飲む前に息を飲む!一杯で二度飲める!流石は耳塚氏!
セミナー終了後、ブースを巡回していると、ハバナクラブが置いてあるブースで、毛利隆雄氏が、ハバナクラブ7年をベースにしてつくるマティーニ、「ハバナマティーニ」を実演し、試飲できると聞きつけ、10分くらい前からブースの最前列を陣取り絶好のポジションヲキープ!
毛利氏のステアを間近で見ることができました。30分くらいのデモンストレーションでしたが、滅多にない機会なので、目に焼き付けようとずっと見ていました。
全くブレないそのステアに見とれつつも。しっかりと写真や動画も撮らせて頂きました。みんなにもいいお土産が出来たと意気揚々。いやー貴重な体験ができました。
そうこうしていると、メインステージでは最後のイベント、毛利隆雄氏とピータードレリ氏の対談と毛利氏のマティーニ、ドレリ氏のオールドファッションの実演が。
決め細やかに誠心誠意作る日本のバーテンダーと、ダイナミックにそして楽しげに作る外国人バーテンダーが対照的でとても勉強になりました。
世界トップのお二方の共演に心踊り、無心にシャッターを押しているとメモリが空に…何か消して容量を空けないと、と急いでいるとピンぼけの写真を発見!!削除ボタンを押す瞬間にふと気付きました…今消したのは…さっき間近で撮った毛利さんのステア動画だと…
みんなへのお土産が…すっかり意気消沈しながら会場を後にしようと出口に向かうと、物販ブースにピンバッジを見つけました。よし!これだ!これがお土産だ!と2つ購入。
何とか挽回できたと、家路に着きピンバッジを誇らしげに眺めているとそこには「2012」の文字…きょ、去年のやんけ!!!
マスターに常日頃から「詰が甘い!!」と言われているのが、まさかのここで出るとは…
色々勉強になった東京インターナショナルバーショーでした…
P.S‥気のいい同僚スタッフは今日も2012のピンバッジを胸につけ就労致しております。
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