タウザーに捧ぐ~ディスティラリーコレクション・グレンタレッット~
2013/03/18
3月20日はウィスキー・キャット「タウザー(Towser 1963年4月21日 – 1987年3月20日)」の命日です。タウザーについては、以前(2010.)にご紹介したので省略しまして、今回は、そのタウザーがいた蒸留所のモルト「グレンタレット(Glenturret)」をご紹介したいと思います。
今回ご紹介する「グレンタレット」は、オフィシャル(蒸留所直販)のものではなく、ディスティラリー・コレクション(DISTILLERY COLLECTION)というボトラーズ(樽買いし、独自の熟成をさせて販売する会社)のものです。
このディスティラリー・コレクションというボトラーズ会社は、「銘柄の知名度や価格の大小に囚われず、 真に味の良いものだけを選りすぐる」をブランド精神に、スタッフ一同威信をかけセレクションを行っており、当店でも数々のヒットアイテムをご提供している優良なボトラーズです。
DC Glenturret 1990 19YO 52.2%
黒猫の写真がラベルになっており、ちょっとPOPな感じがしますが、味わいはしっかりしているのでご安心を。
色は淡いゴールドです。香りは華やかで、レモンピールのような爽やかな香りです。味わいは、若干のスパイシーさを感じるものの、全体的に滑らかな舌触りと夏果物のような心地よい甘さが広がります。余韻は長めですが、ちょっとスパイシーでドライな印象が残ります。
1990年9月蒸留。Cask No.570から2010年3月ボトリング。
¥1,000
DC Glenturret 1977 34yo
タウザーの勇姿が印象的なラベルです。熟成が長い割には、コストパフォーマンスの良い1本です。
色は濃いゴールドです。香りは、柑橘系のさわやかな香りから熟した桃のような甘くフルーティな香りへと変化していきます。味わいは、ローストしたナッツのような香ばしい甘さが口全体へと広がり、長熟感が感じられます。余韻は長く、柔らかい甘さの中に微かにビター感もあり、最後まで堪能できます。
1977年10月蒸留。バーボン樽から2012年8月ボトリング。
¥1,700
「決して裏切らない、決して飽きさせない」この2本、是非お楽しみください。
グレンタレット蒸留所
パースの西方約20kmに位置し、ローランドのリトルミル蒸留所と並び世界最古を主張する蒸留所のひとつで、創業は1775年です。しかし密造酒時代を入れると1717 年に既に蒸留が行われていた記録が残っています。1923年に一度取り壊されましたが、熱狂的なウィスキー愛好家だったジェームス・フェアリー氏によって1959年に再建されました。ポットスティルの数はローワイン・スティル、スピリッツ・スティル共に1基ずつしかなく、とても小さな蒸留所です。
いち早く見学者を受け入れる為のビジターセンターを設けたことでも有名な蒸留所で、グラスゴー、エジンバラから車で1時間の好立地ということもあり、年間の訪問客は23万人にも登ります。また、28,899匹のネズミを捕らえ、ネズミの捕獲数でギネスブックに載ったウィスキー・キャット「タウザー」を飼っていたこともあり、ウィスキーを飲まない子供にも認知されており、タウザーが亡くなった今でも蒸留所を訪れる客足は衰えないそうです。
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Bar Atrium en
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