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お酒にまつわるエトセトラ #12~マンハッタン~

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お酒にまつわるエトセトラ #12~マンハッタン~

お酒にまつわるエトセトラ #12~マンハッタン~

2011/04/11

1世紀以上も間、飲み継がれているカクテルの女王「マンハッタン」

カクテルの王様「マティーニ」と並び称されるカクテルの女王「マンハッタン」。マティーニが時代と共にどんどんドライ化していったのに対し、このカクテルは当時のレシピをほとんど変えていません。ライトな味わいのカナディアンウイスキーとスィートヴェルモットのハーブの味わいが調和し、アンゴスチュラ・ビターズがアクセントとして全体を引き締め、琥珀色で透明感のあるカクテルです。

「マンハッタン」の誕生には諸説ありますが、興味深いものを一つ。
1876年、第19代アメリカ大統領候補者であるサミュエル・J・ティルデンの支援パーティーが開かれた際に、後のイギリス 首相チャーチルの母ジャネット・ジェロームがマンハッタンクラブにて即興で作ったとされ、考案されたこの場所の名前にちなんで「マンハッタン」と名付けられたそうです。
マンハッタンでは毎年、5月下旬と7月中旬頃に、東西に横切る道路の中央線上に夕日が沈む現象が起こるそうです。これをイギリスのストーンヘンジ(夏至の日にヒール・ストーンと呼ばれる高さ6mの岩と、中心にある祭壇石を結ぶ直線上に太陽が昇る事で有名な場所)にちなんで、「マンハッタンヘンジ」と呼ぶのだそうです。このカクテルは、その景色をスイートベルモットで、夕焼けをマラスキーノチェリーで表し、グラスの中に夕暮れのマンハッタンの街をイメージしているといいます。
母親がカクテルの女王「マンハッタン」を考案し、息子チャーチルはカクテルの王様「マティーニ」の究極を追及する・・・まさにカクテル界の親子鷹ですね。

ここでマンハッタン島の由来を。この由来にもお酒が深く関係しています。
現在のニューヨーク州マンハッタ島は元々ネイティブインディアン達の土地でしたが、ここを植民地にしたいと考えるオランダ人との話し合いの際に、オランダ人に振る舞われた酒に島の酋長が大変酔っ払ってしまいます。そしてその酔った勢いで、たったの24ドルで契約を成立させられてしまうのです。翌日酋長は「俺はマンハッタンだった。契約は無効だ!」と言ったのですが、オランダ人には通じず、島の名前だと勘違いされ、そのまま島の名前になったとか。この「マンハッタン」とはインディアンの言葉で「酔っ払い」という意味だそうです。

当店にも時々おられます。
「マンハッタン」になってしまって前回のご来店時の様子を覚えていらっしゃらないお客様が・・・。(松)

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