先日、「ワイルド・ターキー・フォーギブン」をご紹介しましたが、これと同じようなことが、スコットランドで約8年前にも起きていました。

これがそのスコッチ・ウィスキー、「セレンディピティ（Serendipity）」です。

「セレンディピティ」とは、偶然に起きたことをきっかけに、価値の高いものを生み出す能力のことをいいます。
この「セレンディピティ」というウィスキーは、アードベッグ蒸留所で、アードベッグ17年のボトリングをしている際に、誤ってグレンマレイの12年を混ぜてしまったことからできたものです。最初は廃棄する予定でしたが、テイスティングをしてみたところ、これが以外にも美味しかったので“セレンディピティ”と名付けてリリースされました。
もともとアードベッグ17年のボトリング中のアクシデントですから、17年は元より、20年以上の古いアードベッグが入っていたようです。蒸留所の公式コメントでも、「80パーセントはとても古いアードベッグが入っている」とのこと。しかし残念なことに、混ぜてしまったのが12年のグレンマレイなので、年数表記は12年となってしまいます。
それでも、どうしてもアピールしたかったのでしょう、ラベルにこんな細工がされています。

本当に稀なアクシデントから生まれたものですから、たった1度きりの生産及び販売の完全限定品です。アードベッグファンならずとも非常に興味をそそるボトルではないしょうか。

当店の入手もごくわずかでした。絶対に飲む価値ありの1本です！