新着情報~ニッカ カフェ・グレーン~
2013/07/08
昨年(2012年)、海外でのニッカブランドの育成を目的として欧州限定で発売された商品「ニッカ カフェ・グレーン」が、去る6月11日、ついに日本でも発売されました。
「グレーン(grain)」とは「穀物」のこと(ちなみに「モルト(Malt)」とは「麦芽」のことです。)で、グレーン・ウィスキーは主にとうもろこしを主原料としています。元来、グレーン・ウィスキーは、モルト・ウィスキーよりも低コストのウィスキーを目指してつくられたものでした。そのため、安価な原料の使用に加え、製造設備も大量生産ができる「連続式蒸溜機」が開発されました。
19世紀半ばになると、節税対策のため、モルトとグレーンをブレンドしたブレンデッド・ウィスキーが誕生し、グレーン・ウィスキーの需要は急激に拡大していきます。その結果、グレーン・ウィスキーを大量生産できるようにと連続式蒸溜機も進化を遂げ、いつしか効率良く精製度の高いアルコールを生み出す機械となっていきました。
モルト・ウィスキーとグレーン・ウィスキーの製法の違い
「ニッカ カフェ・グレーン」は、世界でも稀少な「カフェ式連続式蒸溜機」でつくられた味わい深いグレーン・ウィスキーです。
「カフェ式連続式蒸溜機」は、1830年頃発明された連続式蒸溜機で、開発者のイニアス・カフィ氏(Aeneas Coffey)の名前にちなんでいます。現在主流となっている連続式蒸溜機は、アルコールの精製度を高められる一方で香味成分までも除去してしまいますが、旧式で蒸溜効率が劣る「カフェ式連続式蒸溜機」の蒸溜液には、原料由来の香りや成分がしっかりと残ります。
ニッカのグレーン・ウィスキーが、一般的なグレーン・ウィスキーと比べて、甘さがしっかりと残っているのはこのカフェ式だからと言われており、そこから生まれるウィスキーは、一般的なグレーン・ウィスキーとは異なるため「カフェ・グレーン」と称しています。
色は琥珀色です。香りは、最初にアルコールの刺激を感じるものの、すぐに洋ナシのようなフルーティで甘い香りに変わります。その後は徐々に香ばしさが増していき、最終的には砂糖を焦がしたような甘い香りへと変化します。口に含むと、まずは夏果物のような爽やかな甘さが広がり、その後、バタークッキーや蜂蜜のような甘さを感じます。余韻はさほど長くありませんが、しっかりとした後味と共に、軽快で伸びのある芳香があります。
ブレンデッド・ウィスキーのベースとしてだけではもったいない、この奥深い味わいをお愉しみください。
¥900
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