ベンチャーの底力を感じます!!~イチローズ・モルト MWR~
2012/02/27
イチローズ・モルト MWR
今回の御紹介は、昨年11月の「ウィスキー・フェスティバル 2011」で試飲した、「イチローズ・モルト MWR」です。
「イチローズ・モルト」とは、東亜酒造創業者の孫である肥土伊知郎(あくと いちろう)氏が、埼玉県羽生市の東亜酒造売却後、廃棄予定だったウィスキーを自ら買取り、福島県・笹の川酒造の貯蔵庫の提供を受け、2005年春より少しずつを販売しているウィスキーです。
肥土伊知郎氏は2004年9月、埼玉県秩父市に「ベンチャーウイスキー社」を設立し、2007年11月にはベンチャーウイスキー秩父蒸留所を完成させています。
今回ご紹介の「イチローズ・モルト MWR」は、売却前の羽生蒸留所のモルトをメインに、複数の蒸留所のモルトをブレンドし、「日本のオーク」と言われるミズナラの樽で再熟成したヴァテッド・モルトです。複数の蒸留所の名前は非公開ですがピートの強いタイプを肥土伊知郎氏が選定し、秩父蒸留所内でブレンドしたそうです。また、ウィスキー本来の味わいを楽しむために、冷却濾過や人工的な着色はしていません。
MWRとは、ミズナラ(Mizunara)ウッド(Wood)リザーブ(Reserve)の頭文字で、ラベルのデザインは、ミズナラの葉をイメージしています。
色は茶褐色に近いゴールドです。香りは華やかで、ココナッツのような甘さと香ばしさがあります。口に含むと、最初はピーテッド・モルト特有のまろやかな甘さと洋ナシのようなフルーティーさ感じ、じわじわと複雑で深みのある味わいが広がっていきます。余韻は穏やかで深みのある甘さが長く続きます。
限りある羽生蒸留所のモルトと肥土伊知郎氏のこだわりを堪能して下さい。
¥1,000
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