情熱のイタリアン・レッド~カンパリ~
2011/08/08
カンパリ(Campari)
鮮やかな赤い色が印象的な甘苦い薬草系リキュール、カンパリ(Campari)。皆さんもよくご存じだと思います。このカンパリの赤い色、実は何で付けられているか御存じですか?
イタリアのトリノでバーテンダーをしていたガスパーレ・カンパリ(Gaspare Campari)氏が開発し、1860年、当時の流行に乗って「ビッテル・アルーソ・ドランディア」(オランダ風苦味酒)と名付けて売り出されました。その後息子のダヴィデ・カンパリ氏が「カンパリ(Campari)」と名前を変え、現在に至ります。
カンパリの製法は明らかにはなっていませんが、ビター・オレンジ、キャラウェイ、コリアンダー、リンドウの根など、60種類にのぼる材料が使われていると言われています。
そしてこのカンパリの赤色は長い間、カルミン酸色素=コチニール(エンジムシから取れる染料)が使用されていました。つまり虫から取れていたのです。
コチニール虫 左:メス、右:オス
この赤色色素はコチニール虫(エンジムシ)のメスにしか含まれていません。雨期が終ったら他の場所で飼育していたコチニール虫のメスをサボテンにのせます。するとすぐ卵を生み始めます。卵からかえった幼虫はサボテンを繭のような糸を出して被い始めます。このコチニール虫のメスを、卵を生む前に、人間がハケを使ってかき集め、熱湯で煮沸した後、天日で乾燥させます。この乾燥したコチニールを水やエタノールで抽出したものがコチニール色素となるのです。
しかし2007年10月以降は、代替着色料として赤色2号、青色1号、黄色5号を使っていますので、虫が苦手な方も御安心ください。ただそれ以来、なんとなく赤色が薄くなったような気がします…
そんなカンパリですが、ソーダで割ったり、カクテルの材料に使用したりとBarに於いては必要不可欠なリキュールです。今の季節、ビールに入れるのも結構いけますよ。試してみてください。
カンパリ・ソーダ … ¥650
カンパリ・グレープフルーツ … ¥850
スプモーニ … ¥850
カンパリ・ビール … ¥750
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