時代遅れの酒？オールド・リップ・ヴァン・ウィンクル （その1）

数年前に終売になってしまいましたが、とてもおいしいバーボンがありました。
その名を「オールド・リップ・ヴァン・ウィンクル」といいます。
この名前は、アメリカに伝わる物語からついた名前です。
その物語とは…

昔々、アメリカのハドソン川の近くの村に、リップ・ヴァン・ウィンクルという男が住んでいました。彼は家の仕事が大嫌いで、いつも口やかましいおかみさんにガミガミと怒鳴られていました。（耳が痛い方もおられるかな…）
叱られると彼はいつも、銃を担ぎ、愛犬をつれて狩へ出かけてしまいます。
ある日、愛犬と共に狩へと出かけたとき、深い森の奥の方へと迷い込んでしまいました。すると、谷底のほうからリップの名を呼ぶ声が聞こえてきます。リップの名を呼んでいたのは、見知らぬ年老いた男でした。その男の後をついていくと、高い崖に囲まれた広場にたどり着きました。そこでは、死人の様に青白い顔をした老人たちが、酒を飲みながら九柱戯（ボウリングの原型のような玉転がしの遊び）を楽しんでおりました。リップは彼らに混じって愉快に酒盛りをしたのですが、そのお酒があまりにもおいしかったので、ついつい飲みすぎて、酔っ払ってぐっすり眠り込んでしったのです。（新橋でよく見かける光景ですね）

つづく…