お酒にまつわるエトセトラ #5~マルガリータ~
2010/12/20
悲恋の「マルガリータ」
テキーラをベースに、コアントローとレモンorライムジュースという「マルガリータ」は、ロサンゼルスのバーテンダー、ジャン・デュレッサー氏が考案したカクテルです。
1949年のUSAナショナル・カクテル・コンテストで3位に入選した作品で、今や世界的に人気のあるカクテルですが、その誕生のいきさつには悲しい秘話があります。
「マルガリータ」とは、彼の亡くなった恋人の名前です。メキシコ人の彼女と狩猟に出かけたとき、不幸にも彼女は流れ弾に当たって亡くなってしまったのです。悲しみにくれるデュレッサー氏が天国の恋人に捧げたカクテルだからこそ、マルガリータのベースは恋人の故郷の酒テキーラが使われ、メキシコでのテキーラのトラディショナルな飲み方、メキシカン・イッチ(手の甲にのせた塩をなめ、テキーラにライムを絞り込み、グイっとあおる)をイメージさせるレシピになっているのでしょう。
もしかしたら、グラスの縁の塩は、ジャン・デュレッサー氏の涙の塩なのかもしれませんね。
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