グレンモーレンジ蒸溜所 最高蒸溜製造責任者、ビル・ラムズデン博士の「秘密のキャビネット」の中から年に1度だけリリースされるレアな限定商品、“プライベート・エディション”の第5弾が発売されました。『グレンモーレンジ コンパンタ』です。

今回の「コンパンタ」は、※ブルゴーニュ地域圏のコート＝ドール県にあるモレ・サン・ドニ村のグラン・クリュ（ぶどう畑の最高級格付け）、「クロ・ドゥ・タール」の樽を使って追加熟成させたものと、コート・デュ・ローヌ地方の南に位置するラストー村で作られる甘口酒精強化ワイン「ラストー」の貴重な樽を使って追加熟成させたものを合わせています。昨年、当店スタッフの中根圭がしていた予想は、当たらずと雖（いえど）も遠からず…といった感じですね。（中根圭の予想はこちらへ→MHDグランドモルトテイスティング2013～中根レポート～）

「コンパンタ」とはゲール語で「友情」という意味です。昨年行われたセミナーにおいてラムズデン博士は、「スコットランドが対イングランド戦略の必要性からフランスと結んだ『古い同盟』に由来すると」言っていましたが、博士自身がモルトの追加熟成用の樽を求めて、フランス中のワイナリーを巡っていた20年以上もの間で、由緒あるワイナリーとの間に芽生えた、最高を追い求めた者同士の「友情」という意味も多分に含まれているのでしょう。

色は深いルビー色です。香りは、まずは芳醇でフルーティな香りが広がります。その後、ベリー系の爽やかな香りや、しっとりとしたウッディな香りが感じられ、時間が経つにつれ、クッキーのような香ばしさが増していきます。口に含むと、甘く煮詰めたプラムのような甘さとブラッドオレンジやローズヒップ・ティーのような心地よい甘酸っぱさを感じます。その後ミルクチョコレートやブラウンシュガーのような香ばしい甘さへと変化していきます。フィニッシュはとても長く、口の中全体で香ばしい甘さがしばらく感じられ、穏やかに消えていきます。

ノンチルフィルタードでボトリングされた、完璧さの追究の中で培われた友情を祝福する味わいを、ぜひお楽しみください。

※ブルゴーニュ地域圏：フランス東部にある地域圏で、コート＝ドール県、ニエーヴル県、ソーヌ＝エ＝ロワール県、ヨンヌ県の4つの行政区画からなるブルゴーニュ・ワインの産地として有名な地域。