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残暑ざんしょ!~キューバン・ラム~

残暑ざんしょ!~キューバン・ラム~

2012/08/15

残暑もまだまだきびそうなので、今回は夏らしくラムのお話をしたいと思います。
ラムと言えば、まず思い浮かぶのが、キューバ。そしてキューバン・ラムの代表格と言えば「バカルディ(Bacardi)」と「ハバナ・クラブ(Havana Club)」。

この二つのラムは共にライトタイプで、そのまま飲んでも、なにかで割っても、カクテルのベースにしてもおいしく飲める大変重宝なラムです。

「バカルディ(Bacardi)」は、スペインからキューバのサンチアゴ・デ・クーバへ移住してきたワイン商、ドン・ファクンド・バカルディ・マッソによって1862年に設立された世界最大のラム・メーカーで、今年で創業150年を迎えました。数年間に渡る試行錯誤を繰り返した結果、世界で初めて、ラムとしてチャコールフィルタリング(木炭ろ過)を行い、当時としては珍しい舌触りのいい軽い蒸留酒を実現させました。その後、カストロによるキューバ革命後の国有化政策による接収を恐れ、1960年10月にキューバから撤退し、本社をバミューダ諸島のハミルトンに移転させました。ですから、厳密に言うと「バカルディ・ラム」はキューバン・ラムではありません。しかし、蒸留所をプエルトリコ、バハマ、メキシコ等に置いた現在でも、ドン・ファクンドが打ち立てた厳格な基準に従って、品質管理を行っているそうです。
「バカルディ(Bacardi)」のトレードマークであるコウモリの「バッド・デビス」。蒸留所の垂木に群生していたフルーツコウモリがモチーフになっているそうです。当時の人々も、コウモリが健康、富、家族の団結などをもたらすものであると信じられていることを知っていたのかもしれません。

一方「ハバナ・クラブ(Havana Club)」は、アレチャバラ・ファミリーが1878年に厳選されたサトウキビを用いて作り始めたラムがその始まりになります。しかし1960年のキューバ革命によりハバナ・クラブのブランドにも転機が訪れます。全ての施設は国有化され、バカルディが国外に去ったのと同じく、ハバナ・クラブ経営者のアレチャバラ・ファミリーもスペインに亡命、アメリカへと移住してきます。その結果、このブランド名は一時的に姿を消しましたが、1966年、キューバからの輸出ラムの統一ブランドとして再び「ハバナ・クラブ」が使われるようになります。さらに、1994年にはフランスの巨大酒類企業、ペルノ・リカール社とキューバ政府との合弁で「ハバナ・クラブ・インターナショナル社」が設立され、現在はこの会社経由での世界各国に輸出・販売が行われるようになっています。ただし、ラムそのものの製造はキューバの国営ラム酒メーカー、「サンタ・クルス社」が行っています。
「ハバナ・クラブ(Havana Club)」のラベルにデザインされている女性の像は”ヒラルディア”と呼ばれるものです。ハバナ港の入り口に実際に立っているブロンズ像で、永遠の若さを求めて旅立った水兵の夫を辛抱強く待ちつづけたという女性の物語がモチーフになっています。

さあ、暑さを吹き飛ばすべく「モヒート」でもいかがですか?
“ヒラルディア”のごとくお待ちしております。

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