三つの限定グレンモーレンジ その2 ~グレンモーレンジ フィナルタ~
2012/07/17
Glenmorangie Finealta(グレンモーレンジ フィナルタ)
「ソナルタ PX」に続き、2011年3月23日に発売されたプライベートコレクション第二弾です。
「フィナルタ」はゲール語で「エレガント」を意味します。「フィナルタ」の最大の特徴は、蒸留所の記録資料の中から発見された1903年のレシピを忠実に再現したことです。アメリカンホワイトオークとオロロソシェリーの樽という異なるタイプの樽のバッティングし、幾つもの異なるヴィンテージのウィスキーをブレンドするなど、忠実な再現にこだわったことで、味わい深い秀逸なウィスキーとなっています。また、当時のグレンモーレンジ蒸留所は、現在よりも多めにピート焚きした麦芽を使用していたようで、「フィナルタ」には、かつてのクレンモーレンジが持っていた複雑で美しいアロマが受け継がれています。この「かつての」味わいは、アールヌーヴォー様式全盛期の時代に、上流階級層や、アーティスト、文筆家、役者など、古き良き「ベル・エポック」を謳歌していた人々に受け入れられ、ロンドンのサヴォイホテルでも人気を博していたようです。
色は濃い赤褐色です。香りは、ほのかに燻した麦の香りの後にシトラス系の爽やかな香りを感じ、徐々にバーボン樽由来のバニラ香やオロロソシェリー樽由来の香ばしく甘い香りへと変化していきます。口に含むと、チェリーブランデーのような少々酸味のある甘さを感じた後、ナツメグやショウガのスパイシーさを感じ、最後はマロングラッセのようなナッティーでコクのある甘さへと変化します。余韻はあっさりめで、ピート由来の薫香とブーケのようなフローラルな香りが幾層にもなって漂います。全体的に、古いウィスキーによくあった、いい意味での「カラメルっぽさ」を感じることができ、「かつての」味わいを堪能できると思います。
¥1,200
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