お酒にまつわるエトセトラ #19~X・Y・Z~
2012/05/21
X・Y・Z
「このカクテルはXYZ(エックス・ワイ・ゼット)―つまりもう後がないということさ マスターがおれに助けを持ともめる時の合図だよ」(「CITY HUNTER」第2話)
私達世代は、「X・Y・Z」というと、「シティー・ハンター」こと、冴場獠への依頼の合図、というイメージのほうが強いかもしれません。
『週刊少年ジャンプ』において1985年13号から1991年50号にかけて連載された北条司作のコミック「CITY HUNTER」。さまざまな問題を抱えた依頼人達の問題を、最高の銃の腕を誇る伝説のスイーパー「シティー・ハンター」こと冴羽獠と相棒の槇村香のコンビが解決するというコミカル・ハードボイルド?漫画です。
この冴場獠への依頼の合図として使われたのが、新宿東口の伝言板に「もう後が無い」という意味を込めた「XYZ」と書いくという方法でした。今では難しい依頼方法ですが…
この「X・Y・Z」、ラムをベースにコアントロー(トリプル・セックでも可)というオレンジ風味のリキュールとレモン・ジュースという、さっぱり目のショート・カクテルです。
アルファベットの最後ということで、「もう後が無い」という意味合いからか、「最高の」「究極の」との意味があるとされています。また、同じ意味合いで「最後の一杯」という合図ともされています。
さらに「X」「Y」「Z」には、それぞれを辞書で引くと、すべてに「未知数」という意味合いがあります。たとえば数学の関数に出てくるx y z だったり、某氏のことを「ミスターX」と言ったり、「遊星からの物体X」だったり、知られていない、あるいははっきりさせたくないものを示すのに「X・Y・Z」は使われるようです。そのことからこのカクテルには「ナイショ」の意味があるともされています。そういえば、「シティー・ハンター」も「ナイショ」の存在ですね。
名前の由来は諸説いろいろある「X・Y・Z」、飲み口はさっぱりしていますが、意外とアルコール度数がありますので、やられてしまわないように気を付けてくださいね。
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