グレンドロナック（Glendoronach）

ゲール語で「黒イチゴの谷」を意味する「グレンドロナック（Glendoronach）」。東ハイランドに位置するグレンドロナック蒸留所は、原料の大麦はほとんど地元産を使用し、一部分ですがフロアモルティングも行い、発酵槽はオレゴン松製、ポットスチルは石炭の直火焚きと、1826年の創業当時のやり方を今も踏襲し、かたくなに伝統を守っています。また、熟成樽にシェリー樽を使用するなどこだわりぬいた蒸留所です。
2008年、オーナーがベンリアック蒸留所（BenRiach Distillery）に変ると、ラインナップが多彩になり、大変興味深い商品が増えました。
今回は、当店にあるグレンドロナックのラインナップをイッキにご紹介です。

グレンドロナック12y　オリジナル（Glendoronach 12y Original）

シェリー樽で熟成させたあと、ホワイトオーク樽で後熟させています。色は赤みの強い琥珀色をしています。香りは甘く、柔らかいシェリー香が立ち上がります。口に含むと、最初こそ若干のスパイシー感がありますが、すぐにシェリー樽由来のビターチョコレートのような甘みに変わります。後味もソフトで滑らかで、余韻は少し長めです。
シェリー樽で熟成したウイスキーの特徴がよく出ており、上手に仕上がっています。今後はシェリー樽のみの熟成になるようです。

￥800

グレンドロナック15y　リバイバル（Glendoronach 15y Revival）

蒸留所のオーナーが新しくなって、かつての100%シェリー樽熟成のグレンドロナックが復活しました。オロロソ・シェリー樽で15年間熟成させた原酒を100%使用し、アンチルフィルターでボトリングしています。色は濃い赤褐色をしています。香りはメイプルシロップのように甘く、豊かです。口に含むと、イチヂクのような爽やかな甘さが広がりますが、徐々にオロロソ・シェリー樽由来のトフィーやミルクチョコレートのような甘さへと変化していきます。余韻も長めで変化を堪能できます。

￥1,000

グレンドロナック18y アラダイス（Glendoronach 18y Allardice）

グレンドロナック15y リバイバル同様、蒸留所のオーナーが新しくなってからのボトリングです。蒸留所の創始者ジェームス・アラダイス氏（James Allardice）の名を冠し、生産者の意気込みが覗えます。オロロソ・シェリー樽で18年間熟成させた原酒を100%使用し、アンチルフィルターでボトリングしています。色は濃いダークブラウンをしています。香りは15yリバイバルより奥深く、糖蜜のように甘く芳醇です。口に含むと、イチヂクのような爽やかな甘さが広がりますが、徐々にオロロソ・シェリー樽由来のファッジやチョコトリュフのような上品な甘さへと変化していきます。15y リバイバルより甘さが強く、飲みごたえがあります。

￥1,200

グレンドロナック14y　ソーテルヌ・フィニッシュ（Glendoronach 14y Sauternes Finish）

2010年７月にリリースされました。ヨーロピアン・オーク樽で熟成後、ソーテルヌ・ワインの熟成に使用した樽でフィニッシュをかけスモールバッチ（10樽未満の樽をバッティングしたもの）でボトリングしています。色は淡い黄金色をしています。香はフルーティでフレッシュさを感じます。口に含むと、リンゴのようなジューシーな爽やかさの後、貴腐ワイン樽由来のカスタードのようなクリーミーな甘さが広がります。余韻は切れがよくクドさが無いので、再び味わいたくなるような魅力があります。

￥1,000

グレンドロナック15y　モスカテル・フィニッシュ（Glendoronach 15y Moscatel Finish）

 

ヨーロピアン・オークの樽で熟成した後、モスカテル・ワイン（モスカテル種から造られるスペインのワイン）の樽で追加の熟成したものです。色は淡い琥珀色です。香りは南国フルーツ系の爽やかさの後、クローブやナツメグのようなナッティな香ばしさを感じます。口に含むとアプリコットやピーチのような爽やかな甘さが一気に広がりますが、徐々にカラメルのような香ばしい甘さへと変わってきます。余韻はそこまで長くありませんが、ナッティさを伴ったサマーフルーツのような爽やかさを残していきます。

￥1,100