明けましておめでとうございます。
本年もBar Atrium en を御愛顧のほど、お願い申し上げます。

さて、2012年1回目のお知らせは、
昨年同様オリジナル熟成樽の御案内です。

昨年1年間、カウンターの中央に鎮座し、皆様にお楽しみいただいた当店オリジナルカスク、ボウモア（Bowmore）のボジョレー・ヌーヴォ・カスクフィニッシュに変わり、トマーティン（Tomatin）12yのカスクストレングスを、2009年のボジョレー・ヌーヴォの空き樽に詰め直し、独自に2年間熟成させたカスクが、今年から登場します。

トマーティン12yカスグストレングスは、日本向けに1200本のみ生産されたもので、バーボン樽熟成とシェリーの樽熟成の原酒をヴァッティングし、仕上げに6ヶ月間シェリー樽でフィニッシュさせ、ノンチルフィルタリングでボトリングされた樽出し原酒です。
バーボン樽由来のバニラ香とシェリー樽由来のクッキーのような甘い香りがバランスよくマッチし、タルト菓子のような甘さの中にスパイシーな味わいを持ち合わせておりました。そこに、いい形でボジョレー・ヌーヴォ樽の影響を受け、もともとの華やかさにフルーティさが加わり、スムーズさが増したような仕上がりになっています。
日々進む熟成を楽しみながら、その表情の変化を実感してみてください。

￥1,200

トマーティン蒸留所

創業1897年のトマーティン蒸留所は、ロンドンの北西約900km、標高315m、人口およそ500人のトマーティン村のはずれに位置します。スコットランドでは4番目に高い所にある蒸留所です。「TOMATIN（トマーティン）」とはゲール語で「ネズの木の茂る丘」を意味します。仕込み水は、モナリアス山系の複雑な地質を経て村を流れる「オルタ・ナ・フリス（自由の小川）」と呼ばれる小川です。この清らかで良質な仕込み水と、この村で産出される良質のピート、そして標高315mの独特の気候が、フレッシュでフルーティな香りと口あたりがまろやかなバランスの良い味わいのウィスキーに仕上げています。