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お酒にまつわるエトセトラ #16~ブラッディ・メアリー~

お酒にまつわるエトセトラ #16~ブラッディ・メアリー~

2011/07/27

「血まみれのメアリー」

ウォッカをトマト・ジュースで割ったカクテル「ブラッディ・メアリー」。皆さんも1度くらいは口にされたことがあるのではいでしょうか。

この「ブラッディ・メアリー」という名前、即位後300人にも及ぶプロテスタントを処刑し、「Bloody  Mary(血まみれのメアリー)」と恐れられていた、16世紀半ばのイングランド女王メアリー1世のあだ名を、トマト・ジュースにダブらせたブラック・ジョークであるという説が、最もポピュラーです。
しかし私は、もうひとつの説の方がしっくりくる気がします。
1919年から1933年の禁酒法下のアメリカに於いては、お酒を飲んでいると思われないようにお酒を飲むことに、誰もが必死になります。当時流行していた、ジンをトマト・ジュースで割ったカクテルを「ブラッディ・サム」と呼んでいたことから、ウォッカ・ベースには女性名の「メアリー」を当てたという説です。
ダメだと言われると、何とかしてでも飲みたいと思う輩がいるのは、どの時代も一緒なんだなぁと、なんか微笑ましく思えませんか。
そんな血と涙の結晶?「ブラッディ・メアリー」には、いくつかのバリエーションが存在します。
テキーラ・ベースで「ストロー・ハット」、アクアヴィット・ベースで「デニッシュ・マリー」など。
中でも秀逸なのが、ウォッカを、ハマグリやアサリのエキスを入ったトマト・ジュース「クラマト・ジュース」で割る「ブラッディ・シーザー」。 ちょっと小腹がすいた時でもいけるスープ感覚のカクテルです。当店のスペシャルなウォッカとの相性もバッチリなので、是非試してみてください。

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