日本人が日本人のために作ったウィスキー~山崎&白州~
2011/02/16
左から 山崎バーボンカスク・山崎パンチョン・山崎シェリーカスク、白州ヘビリーピーテッド、白州バーボンカスク。
2009年、シングルモルトウィスキー「山崎」 は発売25周年を迎えました。それを記念して、いくつかの限定商品が発売されています。前回ご紹介した限定生チョコとご一緒にお楽しみください。
山崎 シェリーカスク
限定シングルモルトシリーズ第一弾です。山崎蒸溜所でウィスキーづくりを始めた1923年、日本で初めてウィスキー原酒を熟成するために使用したスペイン産のシェリー樽にちなんで、シェリー樽で熟成したモルト原酒のみを厳選し、ヴァッティングしてあります。
シェリーカスク由来の赤味の強い濃厚な色合いが目を引きます。立ち上がる香りは、バランスのよい甘味や酸味、凝縮されたリッチな果実香のフルーティさがありますが、フィニッシュはメイプルシロップのような甘い香りへと変化していきます。口に含むと、シェリー樽らしい熟成感と豊かな甘みが感じられ、心地よくなめらかな余韻がよく伸びます。
山崎 パンチョン
「山崎シェリーカスク」に続き、限定シングルモルトシリーズ第2弾として、最大直径約96㎝ 長さ約107㎝ 容量480ℓサイズの、長期熟成に適した自家製「パンチョン樽」で熟成させた原酒のみをヴァッティングしたモルトウィスキーです。
一般に、小さな樽の熟成は早く、大きな樽の熟はゆっくりと進むといわれています。今回のパンチョン樽は、北米産のホワイトオークを使用し、容量が480リットルと大型の樽の一つで、緩やかな熟成感が大きな特徴です。透き通る黄金色で、立ち上る香りは、ホワイトオーク樽由来の華やかな樽熟香が、バニラを連想させます。口に含むと適度な甘みと、爽やかな余韻が、色合いとも相俟ってリッチで深い味わいを感じさせます。
白州 へビリーピーテッド
「白州」ブランドの限定シリーズ第一弾です。「山崎」に比べもともと少しピ-ティーなイメージのシングルモルト「白州」ですが、その中からでも、特にスモーキーなタイプの原酒を厳選しヴァッティングしてあります。
麦芽乾燥の際、ピートの煙を強めにあてた“ヘビリーピーテッド麦芽”を用い、木桶でじっくりと発酵させ、直火蒸溜釜でていねいに蒸溜、アメリカンホワイトオークのバーボン樽に満たし、標高約700mの森の中の白州蒸溜所で熟成させています。白州ならではの、さわやかな若葉やバニラを想わせる香りを残しつつ、アイラモルトを思わせるかのスモーキーな香りが印象的です。口に含むと、スモーキーさとふっくらとした甘さが調和し、心地よい余韻が長く続きます。
山崎・白州 バーボンバレル
「山崎バーボンバレル」は、“シェリーカスク”“パンチョン”に続く「山崎」の第3弾、「白州バーボンバレル」は、“ヘビリーピーテッド”に続く「白州」第2弾となります。「山崎バーボンバレル」「白州バーボンバレル」共に、バーボンウィスキーの熟成に一回だけ使用した北米産のホワイトオーク樽で熟成させた原酒だけを丁寧に選んでヴァッティングしてあります。このバーボンバレル(樽)は、サントリーの樽のなかでは最も小さな樽(約180L)で、豊かな熟成感が感じられます。同じ樽で熟成を経た原酒でも、その香味は貯蔵された土地の気候や風土により異なることから、それぞれの土地が育んだ香味の特長を、比較しながら楽しんでいただけます。また、冷却ろ過を施していない(ノンチル)ので、“生のまま”のモルト原酒を味わうことができます。
「山崎バーボンバレル」
少し赤みがかった黄金色で、立ち上る香りからは、バーボン樽らしい、バニラや蜂蜜を連想させます。京都の南西、天王山の麓に位置し、湿潤な気候と名水に恵まれた、山崎蒸留所のモルトならではの奥深い甘い味わいと心地よく伸びる余韻が感じられます。
「白州バーボンバレル」
美しい黄金色で、柑橘系の果実を想わせるフルーティな香りと、軽快でなめらかな味わい、さらに余韻のキレの良さが特長です。標高700mの高地に位置し、南アルプスの澄んだ空気、広大な森の冷涼多湿の気候と清流に恵まれた“森の蒸留所”で育まれたモルト原酒ならではのクリーンな爽快さが感じられます。
各¥1,100
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