お酒にはいろいろな四方山話があります。
名前の由来、成り立ちetc．そんなお話のいくつかを不定期にご紹介していきたいと思います。あくまでも、諸説いろいろある中の一つなので、その辺はご了承ください。

第1回目は「アイリッシュ・コーヒー」です。

アイルランドで旅客機の乗客のために1942年に創案されたカクテル。考案者はジョー・シェリダン。
第二次世界大戦前の1930年代に飛行艇を使った大西洋横断航空路が確保されましたが、当時のプロペラ飛行艇は気密構造ではなく、暖房があまりよく効きませんでした。そのうえ航続距離も短く、経路の途中で燃料補給にアイルランド南西部の港町・フォインズに寄り道しなければなりませんでした。そこで燃料補給の待ち時間を利用して、身体の冷えた乗客に体を温めて貰おう、という心遣いから、アイルランド名物のアイリッシュ・ウイスキーを利用したこのカクテルが考案されたといいます。

このカクテルは、ベースを変えることでいろいろなバリエーションを楽しむことができます。
ブランデー ベース　：　カフェ・ロワイヤル
ラム ベース　：　カリプソ・コーヒー
カルバドス ベース　：　ノルマンディーコーヒー
アクアビット ベース　：　スカンジナビア・コーヒー

ただし、バーボン ベースは アメリカン・コーヒー ・・・ ではないようです。